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易経の術語
吉凶悔吝咎なし
易経の辞には、吉・凶・悔・吝・咎なしという言葉が出てきます。
「吉」は良し。
「凶」は悪い。
「悔」は後悔することになる。
「吝」は吝嗇、改めることを厭がり行きづまる。
「悔」「吝」は進むべき道から外れるきっかけとなるごくわずかな傷であり、吉凶禍福の兆しです。
「悔」は吉→福(幸い)の兆し。
「吝」は凶→禍(災い)の兆し。
「悔」は後悔することで本文には「悔いあり」、「悔いなし」と記されます。
「吝」は失敗や過ちに気づいても、改めることをケチって惜しむこと。「吝なり」と記されます。
「咎なし」は咎めがあるようなことがあるが、咎めは受けない。禍をあやうく回避できるということです。
 
吉凶悔吝咎なしの図
この「吉・凶・悔・吝」は人の心と行動のめぐりをあらわしています。

凶→悔→吉→吝→凶→悔→吉

「凶」〜 失敗して気付き、
「悔」〜 気付いて後悔し、過ちを改めれば吉になる。
「吉」〜 吉になると人はつい油断して、楽しみを貪るようになる。
「吝」〜 知らず知らずのうちに奢りが出て、注意信号が点滅しても侮り、 過ちを改めるのを惜しみ、ぐずぐずとしている内に悪い方向へ向かい、凶となる。
「凶」〜 凶になって初めて悔い改める。
という巡りです。
九と六
爻辞のはじめに初六、九二、六三という爻の順と九か六の組み合わせが記されています。
九は陽、六は陰という意味です。初六は初爻が陰爻、九二は二爻が陽爻であることをしめしています。
 
時義・時用・時中
「時義」はその卦の時の意義。
「時用」は苦しい時、困難な時をあらわす卦に記されます。あまり用いたくない時をあえて用いるという意味です。
「時中」は中庸と同じ意味で、「時に中る」時の本質、中心を鋭く射抜くことをいいます。「時中」は、易経の教えの真髄といえます。


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