『易経』は易占いのテキストです。
書物としての歴史は大変古く、エジプトのパピルス文書と肩を並べる東洋最古の書物です。『易』という根本的な書物にはじまり、周の時代に解釈が大きく発展した『周易』を基に、現代に読みつがれている『易経』の体裁になりました。
『易』の本文は、暗示的、抽象的な短い辞(卦辞、爻辞)が記されただけのもので、用いられる時代によって、さまざまな解釈が必要でした。その結果、長い歴史を経て、多くの優れた賢人、学者の手による解釈文が加えられました。
著者については、あまりに発祥が古いため誰が最初を記し、また誰がその後の解釈書を記したかもさだかではありません。『漢書芸文志』に易の作者について、「人は三聖を更え世は三古を歴たり」とあります。三聖とは、伏羲、文王、孔子のことで、伏羲は古代の伝説上、神、賢人と崇められる人物です。
この伏羲が陰陽を唱え、周の文王が本文を記し、孔子が解釈書をまとめたとされていますが、あくまでも伝説であり、歴史的事実ではないといわれています。
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